読書記録 No.3『もう少し知りたい統合失調症の薬と脳』
久々に本を読み切りました。
もう少し知りたい統合失調症の薬と脳 第2版 (こころの科学叢書)
- 作者: 福田正人
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 2012/04/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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難し過ぎず、題名の「もう少し知りたい」は上手いネーミングだなと思いました。
印象に残っている内容は、
- 抗精神病薬による妄想の改善の仕方は、「誤った考えが変わる」という感じではなく、妄想により「気分が巻き込まれず、無関心となり、行動に影響しなくなる」感じだと言えること。
- 幻覚や妄想症状は、実際には関係性や重要性のないことを、意味がある、関係がある、重要であると解釈してしまうことであり、抗精神病薬の効果は、刺激と行動の結びつきを阻害することである。
- 患者は病院の診察室では、治療を受ける受動的な状態だが、社会では自ら判断し計画を立てる等、能動的な行動を要求される。認知機能の障害は能動的な行動を要求された時に表面化するため、診察室では表面化しにくい。
- 「統合失調症は対人関係の病である」
といったところでしょうか。
後半は貸出期限に追われたため、じっくり読めなかったのが心残りです(´・ω・`)
また機会があったら読み直したいです。